愚神のために恋歌を

「血に餓えた集団」「帝国史上最悪の凶剣士」と不名誉な噂ばかりの“銀河騎兵”ども。当の奴らは、そんな世間の噂もどこ吹く風。目下の関心は、呑気なことに鬼の副長ベレズのことだった。このところ姿が見えない副長の謎に話題は集中。今日も非番だというのにどこかへ出かけてしまったらしい。まさか、あのベレズに恋愛話か！？相手は美人の歌姫らしいぞ！？そんなの共和派の罠に間違いない、と奴らのストレスが噂話を無責任に加速させる。だが、その一方で、銀河の歴史は大きく動こうとしていた。戦争、陰謀、革命家たちの蠢動。歴史の陰に隠された、男ベレズの純情一代物語。不器用すぎるバカ者どもの青春活劇、第４弾。