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出版社:ひつじ書房
出版日:2023年04月28日頃
ISBN10:4823411595
ISBN13:9784823411595
販売価格:3,740円
ポライトな言葉は予定的に調和するが、インポライトなそれは隠微に絡み合う。21世紀以降、インポライトネスが言語研究者らを惹きつけているが、建前と本音を分ける日本では、未だ数えるほどしか研究がない。待たれていた初のインポライトネス論集として、漱石作品やママ友のバトルを解剖し、悪態・毒舌・ディスりを剔抉、善意が悪意に転じる契機を捉える。
執筆者:阿部公彦、大塚生子、佐藤亜美、椎名美智、滝浦真人、福島佐江子、柳田亮吾
序論
日本(語)でイン/ポライトネス研究が必要な理由(わけ)
滝浦真人
▷Part 1
善意なのか悪意なのか
ママ友の対立場面におけるイン/ポライトネス分析
感情と品行のフェイスワーク
大塚生子
バラエティ番組における毒舌トーク
擬似インポライトネスの観点から
佐藤亜美
身体の政治・ジェンダー・イン/ポライトネス
柳田亮吾
▷回顧と展望
気配りから見るイン/ポライトネス研究
福島佐江子
▷Part 2
イン/ポライトネスの宝庫・文学
意地を張りあう人びと
『明暗』におけるイン/ポライトネス
阿部公彦・椎名美智・滝浦真人
悪態をつく人びと
シェイクスピア時代のコメディを分析する
椎名美智
ポライトネス理論と文学研究をつなぐ
志賀直哉「灰色の月」の「無愛想」の戦略
阿部公彦
編者あとがき
索引
執筆者紹介
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