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著者:和田敦彦
出版社:ひつじ書房
出版日:2022年02月14日頃
ISBN10:4823411293
ISBN13:9784823411298
販売価格:3,190円
本書は、戦時期に日本の言語や文化の価値を教え、紹介し、広げていった人々の活動やその仕組みに焦点をあてる。知や情報を広げ、読者に働きかけていく仕組みを、国内の文化統制と、外地や占領地に向けた文化工作とに通底する技術として明らかにする。そのために、書物の読者への広がりをとらえる新たな研究方法を用いた。思想戦の政策から実践への展開が、占領地や移民地に遺る日本語蔵書の詳細なデータから初めて明らかにされる。
序章 〈日本〉を発信する
はじめに
1 文化外交論の〈日本〉志向 国際文化局のゆくえ
2 内への統制、外への宣伝
3 日本文化会館蔵書と文化工作
4 技術としての学知
第一部 国内の文化統制から対外文化工作へ
第一章 再編される学知とその広がりー戦時下の国文学研究から
はじめに
1 教学刷新下の国文学研究
2 早稲田大学における国文学研究
3 戦時教育の中の国文学
4 抗いの多層性
おわりに
第二章 読書の統制と指導ー読書傾向調査の時代
はじめに
1 読書傾向調査というトレンド
2 「自由読書」はなぜ批判されるのか
3 読書傾向調査の系譜
4 読書傾向調査から読書指導へ
5 読書会と『読書日録』
おわりに
第三章 「東亜文化圏」という思想ー文化工作の現場から
はじめに
1 日本語教育と文化圏の創造
2 地政学の受容とその実践
3 内地と現地実践との溝
4 現地実践の行方
おわりに 代償として「青年」
第二部 外地日本語蔵書から文化工作をとらえる
第四章 アジアをめぐる日仏の文化工作ーベトナムに遺された日本語資料
はじめに
1 東南アジアの日本語蔵書
2 フランス極東学院の日本研究
3 日仏文化交流と文化工作
4 ハノイ日本文化会館の行方
おわりに
第五章 日本を中心とした東南アジア研究へーハノイ日本文化会館蔵書から
はじめに
1 「大東亜学」の構想
2 日本語蔵書の構成
3 誰がアジアを記述するのか
おわりに
第六章 戦時下インドネシアにおける日本語文庫構築
はじめに
1 戦前インドネシアの日本語読者
2 占領下の日本の文化工作
3 日本語文庫の構築
4 岡倉天心という理想
5 日本語蔵書の構成
おわりに
第七章 文化工作と物語
はじめに
1 講談ジャンルの活用
2 講談と偉人伝の間
3 講談の方法と教育
4 戦時下の山田長政表象
5 山田長政 伝記小説の構造
おわりに
第三部 流通への遠い道のり
第八章 戦時期の日系人移民地の読書空間ー日本語出版情報誌から
はじめに
1 一九三〇年代ブラジルの日本語読者
2 出版情報誌『文化』の創刊
3 日本の書物の広がりと享受
4 田村俊子「侮蔑」と遠隔地読者の邂逅
おわりに 『文化』の境界性と可能性
第九章 戦争表象を引き継ぐー『城壁』の描く南京大虐殺事件
はじめに
1 『城壁』執筆まで
2 記憶の継承と改変
3 引揚げ体験という靱帯
4 流通しない「南京事件」物語
おわりに
終章 書物の流れを追いかけて
1 書物の広がりから問えること
2 東南アジア各国の戦前日本語資料
3 書物の広がりのその先に
注
あとがき
参考文献一覧
人名索引
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