21世紀への提言

新九州ビジョン「２１世紀への提言」は、西日本新聞社の政策提言機関「九州２１世紀委員会」が、二十一世紀における九州の地域戦略の指針として打ち出した。２１世紀委員会は一九八六（昭和六十一）年の発足以来、よりよい九州づくりに向け、新しい各種提言を行ったほか、九州知事サミットなど多彩に活動、県境を超える地域づくりに牽引的役割を果たしてきた。今回提言は、その十四年間におよぶ活動の集大成、と位置付けられる。提言は、総論、各論の二部構成とした。九州とアジアとの共生を目指す広域国際交流圏づくりや九州自立へ向けた分権型社会づくりを軸に、１０の委員会が地域づくり戦略像を描き、個性豊かな「あすの九州」の姿を探っている。