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出版社:名古屋大学出版会
出版日:2020年12月21日頃
ISBN10:4815810117
ISBN13:9784815810115
販売価格:4,950円
「歴史認識」を語る前にーー。なぜ歴史をめぐって国どうしが争うのか。世界各地で歴史はどのように教えられてきたのか。歴史家と教育学者の共同作業により、自国史と世界史との関係を軸に、四つの地域の現在までの「歴史教育」の歴史を跡づけ、歴史とは何か、教育とは何かを問い直す、未曾有の試み。
序 章 歴史教育を比較史する[近藤孝弘]
第1章 中国(1)[岡本隆司]
ーー史学から俯瞰する
はじめに
1 史学という前提
2 宋学という教育と歴史
3 史学の変遷ーー明清時代
4 歴史教育へ
むすびに代えて
第2章 中国(2)[武 小燕]
ーー共和国の歴史教育:革命と愛国の行方
はじめに
1 東洋史学の影響と主体性の追求
2 実証史学の影響と民族主義教育の高まり
3 唯物史観の優位とその動揺
おわりに
第3章 オスマン帝国/トルコ共和国[小笠原弘幸]
ーー「われわれの世界史」の希求:万国史・イスラム史・トルコ史のはざまで
はじめに
1 普遍史の時代ーー中世・近世のイスラム世界
2 万国史とイスラム史の相克ーー近代オスマン帝国
3 トルコ史的世界史叙述の挑戦ーートルコ共和国
おわりに
第4章 ドイツ[近藤孝弘]
ーー果たされない統一
はじめに
1 多様性のなかの一体性
2 学校における歴史教育の始まり
3 ドイツ帝国における爆発的な拡大
4 緩慢な変容
おわりに
第5章 アメリカ合衆国[貴堂嘉之]
ーー近代から始まった国として
はじめに
1 アメリカ合衆国の独立と市民教育ーー一七世紀から一九世紀
2 分水嶺としての南北戦争と愛国教育ーー南北戦争〜二〇世紀転換期
3 革新主義期の教育改革から現代の歴史教科書へ
おわりにーー二一世紀アメリカ歴史教育の行方
終 章 歴史教育学の展望[近藤孝弘]
あとがき
図表一覧
索引
執筆者紹介
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