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出版社:名古屋大学出版会
出版日:2019年08月01日頃
ISBN10:4815809550
ISBN13:9784815809553
販売価格:7,920円
現在、没落を言われる「中間層」は、どのように形成されたのか。--経済・政治・社会が急激に変動する産業革命の中心国を舞台に、家族とジェンダーに注目し、そのイデオロギー・制度・実践を、さまざまな男女の生き様を通して、鮮やかに描き出した名著、待望の邦訳。
謝 辞
凡 例
プロローグ
イングランドの中産階級とは何であったのか
概念と方法
場面設定
場所
登場人物
第I部 宗教とイデオロギー
第1章 「必要なただひとつのこと」
-宗教と中産階級ー
国教会と非国教会の活動
福音主義的な信仰復興運動と敬虔なキリスト教仰
宗教的な共同体
第2章 「あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからである」
-男性、女性、宗教ー
男性性に関する教義
女性性に関する教義
聖職
牧師夫人
ジョン・エンジェル・ジェイムズ
教会組織
男女の平信徒
第3章 「徳を養う場所」
─家庭重視イデオロギーと中産階級ー
キャロライン王妃事件
中産階級の読み手と書き手
ウィリアム・クーパーとハナ・モア
領域の分離について論じた地方の著述家たち
一八三〇年代から四〇年代にかけての家庭重視イデオロギー
第II部 経済構造と経済機会
第4章 「中庸なる資産」
-男性、女性、財産ー
企業組織
土地と資本
企業の資金調達
家族の扶養
経営体、家族、友人の相互依存
企業における婚姻の役割
企業経営のための訓練
企業からの引退
第5章 「男なら行動しなければ」
-男性と企業ー
中産階級男性と職業
「健全な商業教育」の探求
商取引
銀行と銀行業
製造業
農業経営
専門職
給与職
第6章 「隠れた投資」
-女性と企業ー
女性と財産
家族経営体への女性の貢献
女性の教育とその効果
教師としての女性
宿屋経営者としての女性
商売をする女性
女性が置かれていた経済的な周縁の場
女性、男性、職業アイデンティティ
どうやって女性たちは生き延びたのか
第III部 日常生活ーー作動するジェンダー
第7章 「わが家族は小世界」
-家族の構造と関係ー
家族形成における婚姻の役割
父親であること
母親であること
子どもたち
兄弟姉妹
親族の役割
第8章 「わが炉辺」
-中産階級の家庭の創造ー
家庭とは何だったのか
仕事からの家庭の分離
庭園の意味
家の間取り
家の切り盛り
使用人の問題
第9章 「そびえたつ松と絡みつくブドウの木」
-中産階級のなかでジェンダーを受け入れるー
作法と上品さ
性的欲望にたいする態度の変化
移動の自由とジェンダー
ジェンダーと社交の催し
外見としてのジェンダー
第10章 「向上のとき」
-男性、女性、公共圏ー
自発的結社
慈善団体
余暇と娯楽
男性、女性、市民権
エピローグ
原著第二版に寄せて
原著第三版に寄せて
附 録1
附 録2
訳者あとがき
注
主要参考文献
図表一覧
事項索引
人名索引
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