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出版社:昭和堂
出版日:2021年12月14日頃
ISBN10:4812221110
ISBN13:9784812221112
販売価格:7,040円
中近世ヨーロッパ史研究の革新的論集。第一部では水平的なネットワークやコミュニケーションを、第二部では垂直的・抽象的・統合的な権力の諸相を論じる。そして、第三部では境界領域・文化接触によって生じるアイデンティティの創出や変化、多様性や重層性について考察する。
■第I部 地域のネットワークとコミュニケーション
第1章 中世後期ドイツの政治的コミュニケーションと秩序(服部良久)
第2章 スティーヴン王期のチェスター伯と北部ウェールズ(中村敦子)
第3章 中世盛期スコットランドにおける教皇特任裁判官による紛争解決(西岡健司)
第4章 一三世紀半ば北イタリアにおける河川交通と紛争(高田京比子)
第5章 現下の悪だくみ、それはハプスブルクか(田中俊之)
第6章 ネットワーク上の学識者たち(中田恵理子)
第7章 近世ドイツ帝国最高法院における法曹のネットワーク形成(渋谷聡)
■第2部 統治のダイナミクスと政治文化
第8章 異端者の情報にアクセスする(図師宣忠)
第9章 救霊から共通善へ(轟木広太郎)
第10章 聖人に囲まれた国王(藤井真生)
第11章 「暴君」リナルド・ダ・モンテヴェルデとフェルモの反乱(佐藤公美)
第12章 都市反乱と暴力の諸形態(青谷秀紀)
第13章 一六世紀トスカーナにおけるビガッロ委員会の設立(坂上政美)
■第3部 アイデンティティの形成と多様性
第14章 「見えなくなっている」人々を求めて(小林 功)
第15章 一三世紀アイスランドにおける貴族の形成(松本 涼)
第16章 「ギリシア人たちの嘆願」から見る「モレア人」の形成(櫻井康人)
第17章 ガレー船が戻ってくるまでに(高田良太)
第18章 一五世紀ビザンツ知識人の「西方」との出会いと別れ(上柿智生)
第19章 ギャロッピングガールズ(櫻井美幸)
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