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出版社:昭和堂
出版日:2019年07月06日頃
ISBN10:4812218314
ISBN13:9784812218310
販売価格:3,080円
不遇の内に獄中で死んでいった三木清。社会に向き合うその思索は、現代社会の課題や矛盾をあらためて問いかけてくる。
はじめにー困難な時代への問いとしての三木清(田中久文)
巻頭 三木清の問いーその思索の跡をたどる(藤田正勝)
■第1部 三木哲学の基本的性格ーその背景と特徴
1 三木清、時代の夢(永野基綱)
2 市民的哲学者としての三木清(濱田義文)
3 哲学の外に出る哲学の可能性の探求ー三木清を切り口として(平子友長)
■第2部 三木哲学の展開ー「中間者」・「構想力」・「形」
4 「中間者の哲学」という課題ー三木清と「環境」の問題(宮島光志)
5 三木パトス論の問題構造(清 眞人)
6 「形」の哲学ーアリストテレスと西田の間で(秋富克哉)
7 三木は「西田哲学」を越えることができたか
-コミュニケーションの《構造化》という視点(森下直貴)
■第3部 人間へのまなざしーヒューマニズムと哲学的人間学
8 “ヒューマニズム”とホモ・デウスの行方ーパトス・技術・フィクション(嘉指信雄)
9 二つの『哲学的人間学』の行方ー三木清と高山岩男(菅原 潤)
10 幸福についてー三木清『人生論ノート』を読む(岸見一郎)
■第4部 時代との対話ー戦時評論をめぐって
11 戦時日本における三木清の技術哲学(内田 弘)
12 三木清の協力的抵抗の本心ー「東亜協同体」論をめぐって(鈴木 正)
13 三木清の反ファシズム論(吉田傑俊)
14 三木清と日本のフィリピン占領(平子友長)
■第5部 宗教的世界と現実ー哲学と宗教のはざまで
15 超越への「構想力」-三木清の親鸞論の可能性(田中久文)
16 三木清の哲学と宗教(岩田文昭)
あとがきー三木清研究会の発足と歩み(室井美千博)
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