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出版社:昭和堂
出版日:2019年05月18日頃
ISBN10:4812218055
ISBN13:9784812218051
販売価格:3,850円
三五〇年の歴史をもつ英国人形劇「パンチ&ジュディ」。パンチが妻ジュディ、赤ん坊、警官、役人、医者、ワニ、絞首刑執行吏、はては悪魔まで気にくわない相手を次々にやっつける痛快単純なストーリーである。そのルーツや民衆芸能として成立した背景、彼らに命を吹き込んできたこれまでの上演者や観客たちの姿を追い続けていくと、道化・悪魔的なキャラクターであるパンチから神性をおびたトリックスターという別の姿が浮かびあがる。写真やクルクシャンクによるスケッチなど多数の図版を掲載。「はじめに」では、訳者が日本における「パンチ&ジュディ」の上演や紹介について解説し、イギリス文化だけでなく、日本の人形劇界にも知的刺激を与えてきた「パンチ&ジュディ」の深い魅力をここに伝える。
はじめに:日本におけるパンチ&ジュディ
■第一章 悲劇的喜劇あるいは喜劇的悲劇
The Tragical Comedy or Comical Tragedy
■第二章 祖 先
Ancestry
■第三章 上演の成り立ち
The Making of the Show
■第四章 一八二〇年代
The 1820s
■第五章 ディケンズとメイヒューの時代
The Age of Dickens and Mayhew
■第六章 新しい状況
New Surroundings
■第七章 ヴィクトリア朝の現実
Victorian Reality
■第八章 パンチ上演者
The Swatchel Omis
■第九章 二十世紀
Twentieth Century
■第十章 ピッチーニ再興
Piccini Revived
■第十一章 民衆の中での伝統
Popular Tradition
■第十二章 「パンチ&ジュディ」の意義
Meanings
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