メンタルトレーニングでいじめをなくす

「いじめはいけないことだから、してはいけません」という指導だけでは、なかなかいじめはなくなりません。 いじめずにはいられない状態から、どのようにそのエネルギーを生産的方向に導くここができるのかということが、いじめ防止の鍵となります。 「ところで将来は何になりたいの？」と質問をすると、生産的な方向に向かうように軌道修正ができます。 本書では、いじめてしまう児童・生徒へのアプローチだけではなく、いじめられて傷ついた心のケアの方法も紹介しています。 第1章　いま、なぜいじめ対応が必要か？ 第2章　子どもへの指導と援助の考え方 　1　いじめている子どもへの指導と援助 　2　いじめられている子どもへ指導と援助 第3章　学級で行ういじめ対処＆予防のプログラム 　1　いじめようとする気持ちをコントロールする 　　　怒りは相手のせいではない／言葉の影響を考える／いじめが将来におよぼす影響 　　　心に栄養を与える／自分の心を理解する 　2　いじめにつながる考え方を変える 　　　自分も相手も大切にする／「違い」は「間違い」ではない／怒りの感情と向き合う 　3　人間関係のスキルを身につける 　　　対立を乗り越える／心のポジションを知る／他の人と仲よくなる方法 　4　いじめから意識の焦点を変える 　　　いまの自分から夢を引き出す／夢を実現する方法を考える 　　　人生のスケジュールを考える 第4章　個別対応で行ういじめケアのプログラム 　1　いじめられたつらさを受け止める 　　　呼吸のペーシング／言葉のペーシング 　2　いじめと向き合う心の体力をつける 　　　「もう終わったこと」と考える／未完了の想いを完了させる 　　　自分の状況を見つめ直す ／意識の焦点を変える／解決方法を導き出す 　3　できごとの印象を変えて乗り越える 　　　記憶の構成要素を変える／逆さ回しの方法 　　　嫌な思い出の消去法／過去を乗り越える方法 終わりに　子どもたちが本当に望んでいるもの