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出版社:中央公論美術出版
出版日:2020年03月09日頃
ISBN10:4805511257
ISBN13:9784805511251
販売価格:6,380円
仏教美術の始源へ
ブッダを象徴的に表す初期仏教の時代から、仏像の創始を経て、東西文化との混淆のなかで大きく花開いた南アジアの仏教美術。日本・欧米における研究の到達点を明示する19本の論考+総論による、豊穣なる古代インド仏教世界への招待。
アジア仏教美術論集(全12巻)の第7回配本。
総論 南アジアの古代仏教美術
1 初期仏教の時代(アショーカ王伝と仏伝
仏伝の形成ーバールフット彫刻の再考
景観の中のストゥーパ・僧院・聖遺物ーサーンチー地域における形式学的・空間的・時間的パターン)
2 北インドのクシャーン朝(クシャーン朝の仏陀像を解き明かすーマトゥラーおよびガンダーラにおける禅定、成道、説法、王者性
比丘と比丘尼と「低俗な」実践についてーインド仏教における仏像崇拝の導入
クシャーン朝マトゥラにおける石製仏像の形式展開)
3 南インドとスリランカ(アマラーヴァティー出土の仏坐像浮彫に関する再考察
カナガナハッリ大塔におけるスジャーターの乳糜供養図について
『マハーワンサ』に見られる舎利・仏塔信仰ー王権・僧団との関り)
4 北インドのグプタ朝と西インドのヴァーカータカ朝(希望、失意、栄光の記念碑ーインドを変えた五〇年にわたるフンとの戦い(四八四ー五三四年)
大英博物館所蔵ダネーサル・ケーラー出土仏陀像から読み解くグプタ王朝の政治構造
西マールワー地方の仏像石窟のストゥーパーインド建築史における位置づけ
アジャンター後期壁画に見られる西方との交流ーいわゆる「胡人」表現を中心に)
5 インドの基層文化と仏教美術研究(ヒンドゥー教の形成とヒンドゥー美術
インドにおけるヤクシャ信仰と仏教美術の形成ー四天王とその眷属の鬼神を中心に
鑿と絵筆で語られた説話ー仏教研究における美術史の重要性)
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