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出版社:水声社
出版日:2018年10月31日頃
ISBN10:4801003753
ISBN13:9784801003750
販売価格:6,050円
19世紀の文学運動のなかでつねに特権的な主題であった〈風景〉。
ロマン主義や自然主義とは異なる〈風景〉を捉えた象徴主義の作家たちに焦点を当て、ボードレール以後の作家たちがいかに〈風景〉と対峙したのか、その意味を剔抉する。
緒言ーー〈風景〉に対峙する象徴主義/坂巻康司
1
ボードレール散文詩における他者という風景/廣田大地
ボードレールにおける風景と個性/清水まさ志
デボルド=ヴァルモールが描く夢とうつつの風景ーー『未刊詩集』を中心に/岡部杏子
2
ランボーの原風景ーー青の逃走/田島義士
ランボーと風景/深井陽介
バンヴィルにおける自然風景ーー1860年代までの作品に基づいて/松村悠子
3
都市への眼差しーーボードレールからマラルメへ/坂巻康司
マラルメ三景ーー「地平を読み解く者」のまなざし/中畑寛之
視覚のミモロジスムーー環境人文学から見たマラルメの“風景と詩”/立花史
4
風景としての室内ーーベルギー象徴主義における室内を巡って/三田 順
ジャリと風景の再構築ーー『昼と夜』における知覚と表象の関係を中心に/合田陽祐
不定形なものの美学ーーヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』を中心に/今井 勉
プルーストの〈風景〉--象徴主義との関連で/津森圭一
参考文献
編者あとがき
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