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動物・人間・暴虐史

出版社:新評論
出版日:2016年07月29日頃
ISBN10:4794810466
ISBN13:9784794810465
販売価格:4,180円
歴史を語る際に美化されがちな主題の一つとして、人間と他の動物の関係をめぐる解釈がある。いわく、人間は他の動物を飼い馴らして食料・資源・労働力とすることで、文明発展の大きな土台を築き上げた、と。  ジャレド・ダイアモンドをはじめ、著名な歴史研究者らが提唱するこの肯定的な「飼い馴らし」観に一定の真理があることは否めない。なるほど動物は人の食料となり労働力となった。馬の脚力は軍事力を高め、動物由来の感染症は多くの人命を奪って侵略戦争を支えた。それが例えば西欧を中心とする国々の植民地政策を成功に導いた無視できない要因であることは、いまや論をまたない。  しかしながら、これを文明「発展」と捉えることに問題はないのだろうか。ここにはその「発展」なるものの陰で無念にも葬り去られたあまたの被害者たちの視点が決定的に欠けているように思えてならない。栄華を極めた帝国の歴史は、同時にその抑圧下にあった社会的弱者たちの歴史でもあった筈である。後者の視点から同じ歴史を振り返れば、成功に彩られたこれまでの物語とはまた違った風景が見えてくるのではないか。  本書は人間による他の動物の飼い馴らし(著者のいう“飼い貶し”)が、人間同士の大規模な暴力に手段と目的を与え、真の文明発展を妨げたと告発する衝撃的な歴史新釈である。世界各地に共通するこの飼い貶しに始まる暴力の伝統は、力なき者を苦しめる現代の略奪的資本主義にまで繋がっており、南北格差、環境破壊、武力紛争、等々の問題を引き起こしている。動物の境遇を中心に据え、独自の観点から人類の暴虐史を見つめ直す著者は、弱者の犠牲を顧みない歪んだ世界秩序の形成を歴史学のレベルで正面から糾弾し、病理の根を断ち切る方途を示す。(いのうえ・たいち 翻訳家)
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