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出版社:新評論
出版日:2003年09月10日頃
ISBN10:4794806116
ISBN13:9784794806116
販売価格:4,180円
人間の未来をひらく、僧侶と科学者の最高の対話
宇宙や人類の起源をめぐる科学の議論はつねに、私たちが胸の底に抱えた謎を呼び覚ます。「私たちはどこからきたのか?」人間が人間であるゆえに持つこの問いをめぐり、フランス人チベット僧と東洋人物理学者が濃密な議論を交わす。
宇宙や人類の起源をめぐる科学の議論はつねに、私たちが胸の底に抱えた謎を呼び覚ます。「私たちはどこからきたのか?」人間が人間であるゆえに持つこの問いをめぐり、フランス人チベット僧と東洋人物理学者が濃密な議論を交わす。
本書の核心は、著者の一人トゥアンの次の言葉が最も雄弁に語っている。
「科学と仏教をめぐる会話をわれわれは以前から続けていたが、私が今回の対話で学んだ大事な教訓は、仏教と科学の二つの現実観には確かな共鳴と一致があるということだ。現象世界にかんする仏教の記述の一部は、現代物理学、とりわけ量子力学と相対性理論という支柱をなす二大理論の根底にある考え方に驚くほど似ている。仏教と科学の、現実に対するそれぞれの取り組み方は、根本的に違っているとはいえ、克服不可能な対立ではなく、逆に、調和的な相補性へと通じていた。しかもその理由は、両者がともに真理の探究を目指し、真実性と厳密性と論理でその結果を判定するからである。科学は精神性なしには正しい働きはできない。精神性は科学なしには存在しえない。しかし人間は、真の人間であるためにその両方を必要とする」。
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