ぼくはカナダのだいこん百姓

恵まれた農家の跡取り息子に生まれた著者は、少年のころから百姓として生きることを天命と感じて成長した。やがて北九州で合理的な大型経営を展開していくことに行き詰まりをおぼえ、３４歳のときカナダで出直す道を選択する。カナダでの現実は予想以上に厳しく、あるときは酷薄な白人のやり口に憤り涙することもあった。-幾多の試練をへて、ひとりの男が一人前の百姓として、また人間として真に自立するまでの軌跡を描く。異郷の地カナダで野菜づくりに夢を賭けた農民が歩んだユニークな人生記録。