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出版社:新曜社
出版日:2017年08月14日頃
ISBN10:4788515326
ISBN13:9784788515321
販売価格:2,860円
◆ふたたびフッサールとともに
現象学とは、この世界のなかでさまざまな対象に関わる私たちの「経験」を分析し、世界と私たち双方を理解しようとする試みです。いまここの経験を重視する方法論については、存在・価値とは何か、いかなる人生が善いのかといった?哲学の問い?には答えられないとする偏った理解もなされてきました。しかし今、これらの古典的かつ現代的な哲学の難問に取り組む現象学の洞察が再評価されています。本書は、実際に哲学の難問を相手取り、難解とされる現象学の手法を実演しつつ考察する柔らかな入門書です。世界と自分とを理解するため、豊饒な経験の海に漕ぎだす「現象学の旅」へ一緒に出てみませんか。
ワードマップ 現代現象学 目次
まえがき
第1部 基本編
第1章 現代現象学とは何か
1-1 現象学の特徴
1-2 出発点としての経験
1-3 動物実験と現象学の意義
1-4 現代現象学のもくろみ
第2章 経験の分類
2-1 経験の現象学的な分類とは何か
2-2 知覚からはじめる経験の分類
第3章 経験の志向性と一人称性
3-1 経験の基本的特徴を問うとはどういうことか
3-2 経験の志向性
3-3 経験の一人称性
第2部 応用編
第4章 志向性
4-1 思考と真理
4-2 意味と経験
コラム フッサールのノエマ概念
第5章 存在
5-1 実在論と観念論
5-2 心身問題
第6章 価値
6-1 価値と価値判断
6-2 道徳
コラム 現象学とケア
第7章 芸術
7-1 音楽作品の存在論
7-2 美的経験、美的判断
コラム 現象学者たちの芸術論
第8章 社会
8-1 他人の心
8-2 約束
コラム 社会の現象学
第9章 人生
9-1 人生の意味
9-2 哲学者の生
あとがき
現代現象学をさらに学ぶための文献案内
索引
装幀=加藤光太郎
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