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叢書セミオトポス11 ハイブリッド・リーディング

出版社:新曜社
出版日:2016年08月31日頃
ISBN10:4788514869
ISBN13:9784788514867
販売価格:3,190円
◆読むこと、書くこと、そして書物の未来に向けて  かつてあらゆる書物が消滅し、電子情報に置き換えられる、と危惧された時期もありましたが、SF的空想にすぎないことも明らかになってきています。ただ、「メディアはメッセージ」だとすれば、デジタルメディアの進展とともに、「読書」という行為も以前の「サラブレッド」な読書とは変わってこざるをえないでしょう。スティグレールなどの「デジタル・スタディーズ」をも援用しつつ、「読むこと」がもともと持つハイブリッド(混淆)性を解き明かしていきます。さらに、1970年代からずっと書物のかたちをラディカルに問い、ブックデザイン界をリードしてきた杉浦康平氏に、書物と文字についての考えと実践活動をお訊きします。新時代のハイブリッドな「読書」から、新しい図書館計画、文字学などまで、「よむ/かく」をめぐる冒険的思索満載の特集です。 ハイブリッド・リーディング 目次 刊行によせて 吉岡 洋 はじめに ハイブリッド・リーディング 阿部卓也 1部 [実践編]ブックデザインをめぐって 一即二即多即一──東洋的ブックデザインを考える 杉浦康平 対談 メディア論的「必然」としての杉浦デザイン 杉浦康平×石田英敬(阿部卓也) 杉浦康平デザインの時代と技術 阿部卓也 2部 [理論編]ハイブリッド・リーディングとデジタル・スタディーズ 新『人間知性新論』 〈本〉の記号論とは何か(抜粋) 石田英敬 器官学、薬方学、デジタル・スタディーズ ベルナール・スティグレール 極東における間メディア性の考古学試論   ──人類学・記号論・認識論のいくつかの基本原理 キム・ソンド 「かくこと」をめぐって──記号・メディア・技術 西 兼志 3部 [実験編]これからの「リーディング」をデザインする デジタルアーカイブ時代の大学における「読書」の可能性   ──東京大学新図書館計画における実験と実践                  阿部卓也・谷島貫太・生貝直人・野網摩利子 もう一つのハイブリッド・リーディング   ──ワークショップ「書かれぬものをも読む」をめぐって 水島久光 4部 記号論の諸相 スーパーモダニティの修辞としての矢印   ──そのパフォーマティヴィティはどこから来るのか? 伊藤未明 日本という言語空間における無意識のディスクール   ──折口信夫の言語伝承論を手がかりに 岡安裕介 「意味」を獲得する方法としてのアブダクション──予期と驚きの視点から 佐古仁志 自己表象としての筆致──書くことと書かれたものへのフェティシズム 大久保美紀 資料 日本記号学会第三四回大会について 執筆者紹介 日本記号学会設立趣意書 装幀ー阿部卓也 (シリーズ装幀原案 岡澤理奈)
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