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出版社:新曜社
出版日:2011年01月24日頃
ISBN10:4788512181
ISBN13:9784788512184
販売価格:2,640円
◆災害の現場と研究の新たな関係◆
「災害大国」と言われる日本。多くの悲惨な経験を受け、防災・減災を目標にした研究や活動が日々続いています。しかし、計画性や効率性、そして万全の正しさを求めすぎると、それらも、被災した現場や、災害に備える現場からは、かけ離れたものになってしまいます。著者らは、現場に関わるなかで生まれた反省を手がかりとして、「恊働的実践」と「アクションリサーチ」という2つのキーワードを軸に、防災・減災への取り組み方を徹底的に再考します。防災心理学、災害社会学、リスク・コミュニケーションなど旧来の研究分野の枠を超え、災害の現場に寄り添い、現場とともに考えるためのキーワード集です。
目次
まえがき
第1部 視点と姿勢
1-1 恊働的実践
1-2 アクションリサーチ
1-3 ローカリティとインターローカリティ
1-4 物語設計科学
1-5 減 災
1-6 安全・安心
1-7 災害は忘れた頃にやってくる
1-8 自助・共助・公助
1-9 エスノグラフィー
1-10 インタビュー調査
1-11 観察と視点
1-12 現場に入る技術
第2部 災害情報
2-1 正常化の偏見
2-2 ダブル・バインド
2-3 ジョイン&シェア
2-4 伝える/伝わる
2-5 災害報道のリアリティ
2-6 減災コミュニケーション
2-7 防災マニュアル
2-8 防災マップ/ハザードマップ
2-9 防災計画
2-10 集合的即興ゲーム
2-11 メディア・イベント
第3部 被災者支援と災害ボランティア
3-1 心のケア
3-2 喪失とトラウマ
3-3 語り部活動
3-4 災害ボランティア
3-5 ボランティアの動機
3-6 ボランティア元年
3-7 災害ボランティアセンター
3-8 秩序化のドライブ
3-9 足湯隊
3-10 ボランティア論
第4部 災害復興
4-1 復興とは?
4-2 世直し/立て直し
4-3 引き裂く/とり結ぶ
4-4 外部支援者
4-5 軸ずらし
4-6 物語復興
4-7 復興曲線
4-8 待 つ
第5部 地域防災と防災教育
5-1 生活防災
5-2 防災と言わない防災
5-3 防災教育
5-4 正統的周辺参加
5-5 恊働想起
5-6 災害文化
5-7 濱口梧陵
5-8 クロスロード
5-9 ぼうさいダック
あとがき
文献案内
事項索引
人名索引
装幀=加藤光太郎
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