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出版社:裳華房
出版日:1998年10月10日頃
ISBN10:4785323248
ISBN13:9784785323240
販売価格:5,720円
本書は、強相関電子系の基本概念について、一つ一つその源流に遡って説明され、磁気モーメントを担う f 電子と伝導電子が織りなす多様な物理が基本概念からきちんと記述されている。同時に、それらが物理現象としてどのように現れるかを14の基礎的実験手段に即して記述したものである。そしてその基礎の上に、重い電子状態や、その超伝導など現在の研究の最前線が解説されている。
1.はじめに
2.内殻の f 電子と伝導電子
2.1 内殻のf電子
2.2 伝導電子
参考文献
3.f 電子と伝導電子の相互作用
3.1 アンダーソン模型と磁気モーメントの発生
3.2 cf 交換相互作用
3.3 近藤効果のハイライト
3.4 軌道縮退のある場合の近藤効果とマルチチャンネル近藤効果
3.5 RKKY相互作用
3.6 磁気秩序 -強磁性、反強磁性、ヘリカルスピン構造ー
3.7 秩序状態の素励起 -反強磁性マグノンを例としてー
3.8 量子相転移
参考文献
4.f 電子に対する実験手段
4.1 磁化率・磁化
4.2 超音波・熱膨張係数
4.3 比熱
4.4 核磁気共鳴(NMR)
4.5 中性子散乱
4.6 μSR
4.7 電気抵抗
4.8 熱電能・熱伝導度
4.9 ホール係数
4.10 磁気抵抗
4.11 dHvA効果
4.12 光電子分光
参考文献
5.局在 f 電子系の興味ある現象
5.1 結晶場による1重項基底状態
5.2 低密度キャリア系の磁気構造
5.3 価数揺動
参考文献
6.重い電子系
6.1 f 電子系の局在と遍歴
6.2 近藤格子系の性質 -重い電子系ー
6.3 近藤絶縁体
6.4 非フェルミ液体
6.5 重い電子系の理論
参考文献
7.重い電子系の超伝導
7.1 重い電子系の超伝導の理論
7.2 重い電子系の超伝導の実験
参考文献
8.おわりに
付録 典型的な化合物の結晶構造
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