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出版社:本の泉社
出版日:2020年03月27日頃
ISBN10:4780719607
ISBN13:9784780719604
販売価格:1,650円
労働組合運動の低迷と危機が叫ばれて久しい。
世界的には、新自由主義のもとで、組合組織率の低迷は日本と同一の傾向であるとしても、新たな労働組合の戰闘性や組織的力量の高まりが顕著である。残念ながら、日本では、さまざまな努力にもかかわらず、たたかいの顕著な前進には結びついていないように思われる。こうした現状を、どう打開していくか。労働運動の現場でも研究分野でも、実践的努力が求められている。
各論文は、独立したものである。一つの方向、一つの主張にまとめたものでもない。ここでは、各論文のエッセンスと特徴を述べ、読者の問題意識に供したい。
(「はじめに」より)
「労働者のもつ唯一の社会的力は、その人数」であり、いかに多数を組織できるかが、労働組合運動の核心であるといえます。
基礎研東京支部は、労働組合の組織論を中心テーマにした研究会を継続的に行ってきました。
基礎研(正式名称は「基礎経済科学研究所」)は、二〇一八年に創立五〇周年を迎えたユニークな研究団体です。
(「あとがき」より)
はじめに
第 1 部 労働組合ー現場の挑戦と論争
第一章 労働組合組織強化の模索とチャレンジ
第二章 全労連がめざす二一世紀の労働組合像(仲野 智)
第三章 労働組合を大きくするには(二つの立場の論争)
第 11 部 労働組合はどこまできたか
第四章 戦後労働運動の軌跡をたどる(宮下武美)
第五章 技術・労働の戦後史は労使関係をどう変容させたか(藤田 実)
第六章 労働法制はどうなってきたか(伊藤圭一)
第3部 活路と展望はどこにあるか
第七章 日本の労働組合運動の新しい構図を探求する(浅見和彦)
第八章 全国一律最賃制の運動の重要性について(梶 哲宏)
第九章 労働市場規制と労働組合(兵頭淳史)
補論 社会運動的労働運動の可能性(宮下武美)
あとがき(原田 收)
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