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出版社:学術図書出版社
出版日:2022年06月06日頃
ISBN10:4780610303
ISBN13:9784780610307
販売価格:2,640円
〜本書【はしがき】より〜
本書の初版が1996年に刊行されてから四半世紀,新訂版(2003年)として改訂増補してからも10数年が経ちました.この間,子ども・学校・教育をめぐる状況,関連する政策・法制度等は急激な変容を見せています.子ども・学校・教育を「資料で考える」とした本書の特色に鑑み,資料のアップデート化は緊要と判断し今回三訂版を刊行いたしました.
三訂版においても,各章の理解と考察を促す資料をできるだけ提示するという方針を維持しています.今後も本書が教員をめざす学生を中心に,子どもと教育に関心を持つ方にとっての一助となることを願っています.
本書においては,とくに以下の点を編集の方針としています.
1 教育の原理・思想・歴史・制度などの諸分野にまたがる基本的な資料をできるだけ多く紹介しました.
2 学校ばかりでなく,家庭,社会がいま直面している教育問題について考える素材を提供するようにしました.
3 本文の記述を簡潔にし,資料の解説もできるだけ控えて,本書を利用される方が資料を通して「考える」ことを期待しました.
4 「読む」ことだけでなく「見る」ことを通じて理解することに重点をおくために,写真・絵・図などを多く掲載しました.
5 統計などの資料は可能な限り最新のものを選定しました.
I章 教育の本質と目的
1 教育の本質と教職の意義
2 教育の目的
3 現代における教育目的をめぐる動向
II章 子どもの権利と教育思想
1 子どもの発見
2 産業革命と子どもの生活
3 新教育運動と子どもの権利
4 子どもの権利の国際的保障
5 わが国における子どもの権利保障の現状と課題
III章 日本の学校のあゆみ
1 近世の学校
2 戦前の学校
3 戦後の学校
IV章 公教育の制度と運営
1 公教育制度の基本構造
2 学校制度の現状と課題
3 教育行政と学校運営
V章 日本の子どもの現状と教育をめぐる諸問題
1 家庭と子どもをめぐる状況の変化
2 不登校と教育機会の保障
3 いじめの現状と防止
4 生徒指導と校則
5 少年非行・犯罪の動向
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