二つのアジアを生きる

朝鮮半島からの移民社会は、旧ソ連時代、さらには連邦解体後の独立カザフスタンにおいてどう動いたのか。 その文化的生存戦略と民族アイデンティティの行方を、エスニックメディアの調査等を基に探究する。 ●著者紹介 李　眞惠（い・じんへ） 韓国慶 北道に生まれる。2019年，京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士（地域研究）。現在，日本学術振興会外国人特別研究員，立命館大学立命館アジア・日本研究機構プロジェクト研究員。 論文：「ペレストロイカ期におけるコリョ・サラムのアイデンティティ形成──1986 年?1991 年の『レーニン・キチ』の分析から」(『イスラーム世界研究』10，2017年），“Identity Formationof the Korean Diaspora （Koryo saram）in Contemporary Kazakhstan: An Analysis Based upon Articles of Koryo Ilbo”（Korean Diaspora across the World: Homeland in History, Memory, Imagination, Media and Reality, ed. by Eun-jeong Han, Minhwa Han, and Jonghwa Lee, Lexington Books, 2019）,他。