バイオグラフィーの哲学

はじめに　バイオグラフィーの哲学とは何かーーその立ち位置とコンセプト 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 第1回講義　この愛すべき「私」という制度ーー世界に一つだけの花の就職活動 第2回講義　告白する「私」--アウグスティヌスと告解の伝統 第3回講義　自己愛、あるいは「私らしさ」の発明／見ーールソーという自然（1） 第4回講義　「私らしさ」の適量ーールソーという自然（2） 第5回講義　悲しめない「私」--フロイト・メランコリー・他者への愛　 第6回講義　愛の葬送、そしてその再生ーー昇華・転移・言語行為　 第7回講義　告白の（暴）力（1）--苦しみを共有することの苦しみ　 第8回講義　告白の（暴）力（2）--苦しみは誰のもの？　 第9回講義　家族愛の神話に抗してーー野坂昭如の様々なる「私」（1）　　 第10回講義　覗く者・除かれる者ーー野坂昭如の様々なる「私」（2）　 第11回講義　「私」を捧げよーー愛国心・民族主義・バイオグラフィー　 第12回講義　よき代弁者とは……--灰色の「私」　　 第13回講義　スピリチュアルな「私」--変容する非日常　 第14回講義　ふつうで自然な「私」--バイオグラフィーとバイオテクノロジーの未来　　 第15回講義　「私」の残り香ーーバイオグラフィーの生理学へ　　 　注 　あとがき 　索引