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出版社:彩流社
出版日:2018年09月11日頃
ISBN10:4779125235
ISBN13:9784779125232
販売価格:4,070円
在日華僑社会における戦後政治運動、核心の証言!
戦後、在日華僑は日本、中国、台湾の揺れる国際関係
のなかで、板挟みの困難な立場に立たされてきた。
大陸、台湾の出身を問わず、北京か台湾かのいずれか
の支持を求められる状態は、
イデオロギーだけでなく、様々なファクターで
華僑社会の“分断”を働きかけた。
それにも拘わらず、未来への可能性を求めて活動し、
そして、ナショナル・アイデンティティを求めた
在日台湾人にとって、国民党も中国共産党も
“儚い夢”と化してしまった……。
戦後の日・中・台の歴史的関係を映す貴重な手がかり。
【主な目次内容】
解説──ある在日台湾人の精神の軌跡
第一部 呉修竹回想録
まえがき
第一章 出自と学校生活
第二章 台湾学生連盟から華僑総会へ(1945〜1947)
第三章 「波瀾の歳月」に向けて(1947〜1951)
第四章 花岡事件と殉難者遺骨送還(1951〜1955)
第五章 日本政府及び国民党との闘い(1955〜1964)
第六章 通信社と貿易会社の体験(1964〜1973)
第七章 台湾省民会の動向(1973〜1981)
第八章 国民党分析と中共認識
結語
コラム(5編収録)
1 留日華僑民主促進会と『華僑民報』
3 花岡事件と俘虜殉難者の遺骨送還運動
4 亜細亜通信社と中国通信社
5 台湾省民会と『台湾省民報』 ほか
第二部 呉修竹著作集(25編収録)
1「〈学び方〉の問題ーー文科の学生に與ふ(1)(2)」
2「べら棒な華僑への税金」
3「対日講和と中国の立場」
7「浜松収容所収容者の台湾強制送還に反対する抗議文」
(1955年)
8「興安丸の舞鶴出港不能に対する声明書」(1955年)
11「台湾を豊かな省に──帰国参観から感じたこと」
24「北京人民大会堂開催予定の〈座談会〉の発言原稿」ほか
第三部 呉修竹翻訳集(6編収録)
1「中国共産党中央委員劉少奇の『国際主義と民族主義を論ず』
--毛澤東はチトー化するか」
6 「認同から中国再認識へ」(原題「従認同到重新認識中国」)
ほか
・境界を越えた人生
──大叔父 呉修竹と大叔母 小林幸子(佐藤 円)
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