|
出版社:彩流社
出版日:2014年03月03日頃
ISBN10:4779119634
ISBN13:9784779119637
販売価格:4,180円
世界の諸言語の中で、日本語の文字・表記は最も複雑だといわれている。
使っている文字も、平仮名、片仮名、漢字、ローマ字と、複数の文字種を駆使しているのは日本語だけ。
このことは、和語には平仮名、漢語には漢字、外来語には片仮名のように、文字表記表現としての豊かさにつながる一方、
漢字の異体字や、送り仮名・仮名遣いなどの使い分けの原因ともなっていて、学習や実務での不合理さとして問題となっている。
本書は、2011年9月のNINJALフォーラム「日本語文字・表現の難しさとおもしろさ」(国立国語研究所主催)の講演・報告を
各分野の領域から展開し、それぞれ専門的関心により問題点を取り上げて、現代日本語の文字・表現の難しさとおもしろさを明らかにしていくもの。
第一部
漢字とどうつきあうか
『自由度』こそ日本漢字の魅力
テレビと漢字
「コーパス」でさぐる和語や漢語のカタカナ表記の実態
ローマ字表記の内容
第二部
文字の認知単位
使用場面からみた「略字・俗事」の衰退と個人文字化
景観文字研究のこころみ
電気メディアの文字・表記
第三部
学校における表記の非日常性
日本語学習者の漢字字形の好み
漢字 その魅力にひそむエンドレス感と西洋世界の漢字学習「システム」
あとがき
|