時空防衛隊1944

２０ＸＸ年、東海地方で巨大地震が発生した。日本中が混乱に陥る中、自衛隊東富士演習場では異変が起こっていた。地震エネルギーによって時空断層が出現、しかもそれは昭和１９年の日本と繋がっていたのだ。だが、この『昭和世界』は山本五十六が首相を務め、連合艦隊も健在という微妙に異なる世界だった。山本の要請によって科学技術援助を決めた２１世紀の日本だが、一方で昭和世界に隠された巨大な利権の匂いを嗅ぎつける。それは、未来にとって最も貴重な戦略物質となる遺伝子工学上の発見だった。利権を獲得し、昭和の日本を護るべく時空防衛隊を結成した未来世界は、太平洋戦争への本格介入を決意した。