臨床心理学　第21巻第6号　喪失・悲嘆

1?総論 あいまいさのなかでの喪失と回復ー存在と不在の「あいだ」を生きる　橋本和明 2?理論と考察ーー概念からみる喪失・悲嘆 複雑性悲嘆ー概念と治療　中島聡美 あいまいな喪失とレジリエンス　黒川雅代子・瀬藤乃理子・石井千賀子 子どもの対象喪失ー分離・愛着・物語　森 省二 3?事例と支援ー事象からみる喪失・悲嘆 ★個人の心的世界ーミクロレベル★ 語りえない悲しみを支えるー医療現場における子どもの死をめぐって　出? 躍 人生航路の舵を切るーいじめ・不登校・転校　奥野 光 予期せぬ別離・届かない言葉ー喪失と悲嘆のケア，救援者の惨事ストレスケア　藤代富広 変わりゆく本人の傍らでー高齢者・認知症　扇澤史子 ふたたび生きて在るためにー緩和ケアの現場で生と死の間を生きる　近藤（有田）恵 ★変容する家族・パートナーシップーメゾレベル★ 「わが子が欲しい」という不妊治療をめぐる喪失・悲嘆ー不妊治療・出生前診断　増田健太郎 虐待による一時保護，施設入所とあいまいな喪失　川?二三彦 ふたつの親子関係の中を生きる子どもー面会交流　町田隆司 わかれについてー犯罪被害遺族　櫻井 鼓 還らない生活ー加害者家族　門本 泉 ★コミュニティ・社会との軋轢ーマクロレベル★ 社会への信頼や人生を喪失した感覚を抱く人々-性暴力・性虐待被害　齋藤梓 貧困と疎外ー「社会」と「世間」のあいだで　金井 聡 日延べされた服喪追悼ーコロナ禍・死別・悲嘆　清水加奈子 「あいまいな喪失」と「公認されない悲嘆」-被災者のレジリエンスにおける社会的影響　瀬藤乃理子