|
出版社:現代書館
出版日:2020年06月06日頃
ISBN10:4768458815
ISBN13:9784768458815
販売価格:2,420円
ナチス・ドイツが誕生しファシズムが広まっていく時代のドイツを、その時代に描かれた風刺画をもとにひもといていく。
本書は4つの章から構成されている。(目次紹介参照)
各章とも細かな小見出しを配し、解説文章とその出来事や人物にまつわる風刺画をセットで紹介していくので、読むだけなく眺める楽しみが全編にわたって展開される。
風刺画研究の第一人者らしく、シニカルかつ批判的に歴史を眺め、文章も読みやすい。くせになりそうなその筆致にはまる人も多いだろう。
「風刺画」というと格下、マイナーのイメージでとらえられがちだが、当時のドイツにおいてその影響力は大きく、労働者から知識人まで幅広い人たちに親しまれていた。日本では、ヒトラーやナチスに関する書籍は数多く出版されているが、本書のように全編を通して風刺画をもとに論じた本はなく、貴重で新鮮な一冊である。
第一章「ナチス人物名鑑」
第二章「ナチスの奇怪な発想」
第三章「独裁者誕生」
第四章「第二次世界大戦への道」
|