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出版社:慶應義塾大学出版会
出版日:2023年10月16日頃
ISBN10:4766429214
ISBN13:9784766429213
販売価格:2,420円
定点観測が示す新たな展開
適齢期に結婚し、専業主婦になるという昭和の画一的な女性の生き方は、平成のめまぐるしく移り変わる時代の中で多様化したといわれるが、何が変わり、何が変わらなかったのか。
女性にとっての結婚・出産・育児、キャリア形成、非正規雇用などの働き方、夫婦関係のバランス、家計行動などの諸相を、30年に及ぶパネル調査から多角的に読み解く興味深い内容を満載。
性別役割分業をベースとした考え方が根深く残る日本の実態を直視し、この問題からどう脱却すればよいのか、格好の材料を提供。
女性の働き方や生き方は、平成・令和期において、昭和の慣習からどれだけ変貌を遂げたのか? また、いまだに変わっていないのは、どんな事柄なのか? 長期追跡調査から、女性のライフコースの多様性を分析・解説する。
【第1部 総論】
序章 日本女性のライフコースの何が変わり、何が変わっていないのか(樋口、中山)
第1章 日本女性にとって高学歴化の意味は変わったのかーー世代間・学歴間のライフキャリア比較(樋口、中山)
【第2部 結婚・家族】
第2章 親元同居で「豊かな生活」は可能だったのかーー35歳時未婚者の生活の世代比較(田中)
第3章 未婚化・晩婚化で「夫婦関係」はどう変わったのか(田中、永井)
第4章 結婚で生活は豊かになるのかーー初婚・離婚・再婚による生活の変化(斉藤)
【第3部 家事・子育て】
第5章 性別役割分業意識の強さと出生率ーー質と量のトレードオフは今も成立しているのか(坂本)
第6章 育児休業制度の効果はどこにみえるのかーー働き方、賃金と夫婦の家事・育児分担の変化(中山)
第7章 女性の家事・育児時間は短くなったのかーー時系列の世代間比較(西村)
【第4部 家計】
第8章 経済停滞による夫収入の低下と妻収入の家計への貢献(坂口)
第9章 日本における女性の「家計内交渉力」の変遷(小原、阪本)
第10章 日本の家計は本当に貯蓄しなくなったのか(小原、ホリオカ)
おわりに
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