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出版社:慶應義塾大学出版会
出版日:2019年09月13日頃
ISBN10:4766426126
ISBN13:9784766426120
販売価格:5,940円
▼「環境倫理学」をアップデートする「環境プラグマティズム」!
▼その基本文献であるアンソロジーがついに翻訳!
1990年初め日本にも紹介された「環境倫理学」。当時、生命倫理学と共に注目されたが、90年代半ばに欧米では大きな地殻変動が起こっていた。実際の環境政策に応用できない、実行不能な「環境倫理学」を批判し、プラグマティズムの哲学を融合させた本論集『環境プラグマティズム』から「環境倫理学〈2.0〉」は始まった。その基本文献がついに邦訳なる。「環境倫理学〈3.0〉」を展望するうえでも必読の書となるだろう。
謝辞
序論:紛争地としての環境プラグマティズムと環境倫理学・・・アンドリュー・ライト/エリック・カッツ
1 環境思想と古典的アメリカ哲学
第1章 プラグマティズムと環境思想・・・ケリー・A・パーカー
第2章 プラグマティズムはどのように環境倫理学であるのか・・・サンドラ・B・ローゼンタール/ロージン・A・バックホルツ
第3章 文化としての自然ーージョン・デューイのプラグマティズム的な自然主義・・・ラリー・A・ヒックマン
第4章 G・H・ミードのコスモロジーにおける環境保護にかかわる価値
・・・アリ・サンタス
第5章 レオポルドの土地倫理の一貫性・・・ブライアン・G・ノートン
2 プラグマティズム理論と環境哲学
第6章 統合か還元かーー環境価値に対する二つのアプローチ・・・ブライアン・G・ノートン
第7章 原初段階にある環境倫理学・・・アンソニー・ウエストン
第8章 政治的エコロジーにおける共存主義・・・アンドリュー・ライト
3 環境問題へのプラグマティストのアプローチ
第9章 プラグマティズムと政策ーー水の事例・・・ポール・B・トンプソン
第10章 定義のためのプラグマティックなアプローチに向けてーー「湿地」と意味の政治学・・・エドワード・シアッパ
第11章 自然資源管理に対する、多元論的で、プラグマティックかつ進歩的なアプローチ・・・エメリー・N・キャッスル
第12章 自然の法対尊敬の法ーーノルウェーの実践における非暴力
・・・デイビッド・ローゼンバーグ
第13章 環境倫理学を紛争管理の方法として教えること・・・ゲーリー
・E・ヴァーナー/スーザン・J・ギルバーツ/ターラ・ライ・ピーターソン
4 環境プラグマティズムーー論争
第14章 内在的価値を超えてーー環境倫理学におけるプラグマティズム
・・・アンソニー・ウエストン
第15章 内在的価値を求めてーープラグマティズムと環境倫理学における絶望・・・エリック・カッツ
第16章 沼地に対して不公正ーーカッツに対する返答/基礎というものに対して不公正では?--ウエストンに対する返答・・・アンソニー・ウエストン/エリック・カッツ
第17章 環境プラグマティズムは哲学かメタ哲学かーーウエストン・カ
ッツ論争について・・・アンドリュー・ライト
解説
環境哲学をアップデートするために・・・岡本裕一朗
あとがき・・・田中朋弘
人名索引
事項索引
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