「絆」を考える

慶應義塾大学文学部が2011年秋に、広く一般向けに開催した連続公開講座「『絆』を考える」（全4回）の講演集。17の専攻数を誇る文学部の教員陣が「絆」をテーマに、「家族の絆」「絆としての宗教」「歴史的大事件に見る絆」「脳科学から分析する絆」など様々な切り口から読み解いていきます。 文学部長あいさつ 第一章　「家族の絆」 井出新（英米文学専攻）　シェイクスピアと家族の「絆」 岡田あおい（社会学専攻）江戸時代農民と家族の「絆」 ディスカッション 　 第二章　「『絆』の現れとしての宗教」 赤江雄一（英米文学専攻）神に仕える人びとの「絆」-古代・中世キリスト教の修道者の世界 樫尾直樹（社会学専攻）　宗教が生み出す二つの「絆」-心の防災のために ディスカッション 第三章　「時代の中の『絆』-天安門事件とベルリンの壁の崩壊ー」 関根　謙（中国文学専攻）　天安門1989-物語の集約と夢の崩壊 神田順司（西洋史学専攻）社会主義とは何であったかーある歴史家の回想を通して見る東ドイツの社会と歴史 ディスカッション 第四章　「『絆』の起原／『絆』の危機ー脳科学と社会学の視点から」 浜日出夫（社会学専攻）　無縁社会現象から考える「絆」 川畑秀明（心理学専攻）　　「絆」と「愛」の脳科学 ディスカッション Report　シンポジウム「危機と絆ー言葉はどこまで力を持つか」 編集後記