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出版社:慶應義塾大学出版会
出版日:2009年11月02日頃
ISBN10:4766416864
ISBN13:9784766416862
販売価格:4,950円
▼ポスト資本主義社会の重要な鍵となるのは「市民性の回復」であるとされる。その際の結節点となるのはNGOのような中間組織であるが、これは、非欧米諸国にもあてはまるのだろうか。
▼アジア・ラテンアメリカ・アフリカ各国において、NGOに代表される中間組織の地域的多様性をさぐり、現代における市民社会・公共領域の望ましい関係を模索する。
序章 文脈と協働に見る「公共」の創出可能性 田島英一
<b>第1部 実質的価値と中間組織</b>
第1章 イスラーム的市民社会論と「公」の概念 奥田敦
第2章 タイ「足るを知る経済」と持続可能な開発
--「貪欲経済」の終焉とグローバル化時代の内発的発展に向けて 野田真里
第3章 台湾における一貫道の展開と変容 山下一夫
第4章 中国カトリックの公益事業に見る、公共宗教の可能性 田島英一
<b>第2部 制度世界と中間組織</b>
第5章 ザンビアにおける「市民社会」
--民主化に向けた政治的役割をめぐって 遠藤貢
第6章 アフリカの社会運動の政治経済学的考察序説
--1980年代以降のセネガルの2つの運動を事例として 勝俣誠
第7章 韓国における財閥問題と市民団体ーー参与連帯の活動を中心に 柳町功
第8章 CSRと企業の社会的統治ーーブラジルの事例 小池洋一
第9章 構築されつつある市民社会
--中国における権利保護団体と提言型団体を事例として 劉培峰
<b>第3部 ローカル・ガバナンス、民際協力と中間組織</b>
第10章 参加型行政と中間集団ーーフィリピン・ケソン市の事例から 笠井賢紀
第11章 中国農村の自治活動と「公共性」--江西省の村落を事例として 鄭浩瀾
第12章 農産物産地の形成と農業者の組織化
--宮城県涌谷町における小ねぎ産地化を事例として 大谷尚之
第13章 日本の地域社会におけるNGO活動の新たな潮流
--「民際協力」の概念を活かした地域づくりへの参画 井上団
第14章 開発支援とフェアトレードにおける中間組織の役割
--FTPの活動を事例として 山本純一
あとがき 山本純一
索 引
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