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出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
出版日:2024年03月11日頃
ISBN10:476203293X
ISBN13:9784762032936
販売価格:2,530円
教育社会学の視点から(教育学の視点からではなく)学校・大学と社会のかかわりについて分析。
一般論を述べると同時に、日本および先進諸国の事例を随時織り交ぜて行う。
戦後日本の歴史を見直し、高学歴、エリート、才能教育などについて考察。
近年問題となる教育経費をはじめ、高学歴過剰問題、大学と学生文化の変遷などにも迫った。
新たな執筆者を加え、8?10章・補論(学校教育制度の比較社会学、幼児保育教育における子どもの
「主体」の視点に関する比較分析、日本プロ野球界における
学歴の意味についての予備的考察…等を追加。
データの更新、新たな課題、文献の加筆等も行い、最新の内容に対応した第4版。
第一章 「学校教育と社会」とは何を論じる授業か
1.「学校教育と社会」という授業の特徴について
2.教育≠学校教育
3.「育てる」と「教える」
4.教育の「工場モデル」と「医療モデル」
第二章 豊かさを目指してー高度経済成長と受験競争の大衆化、過熱化ー
1.戦後日本社会の大きな変化
2.中流階層とメリトクラシー
3.エリート、学力、学校制度
第三章 高学歴はなぜ尊重されたのかー教育投資論、スクリーニング仮説、統計的差別理論ー
1.教育投資論
2.スクリーニング仮説
3.統計的差別理論
4.21世紀に入ってからの動向
第四章 エリート教育と才能教育
1.エリート形成と教育の関係を巡る2つの見解
2.段階型の教育システムとエリート形成
3.才能教育について
4.才能教育論の源流と戦前の実践
5.戦後の混乱と実践
6.教育上の「例外措置」
7.エリートの周流と社会全体の周流:結語に代えて
第五章 日本の教育経費ー授業料・奨学金政策ー
1.奨学金制度の誕生
2.教育経費の国際比較
3.私立大学の初年度納付金はどれぐらいかかるのか?
4.高等教育の無償化は可能か
5.国立大学の教育機会は開かれているのか
6.学生アルバイトの実態
第六章 高学歴者過剰問題について考える
1.はじめに:大学院にかかわる私的経験から(その1)
2.新規大学院修了者の就職状況はどう変わったのか
3.大学院にかかわる私的経験から(その2)
4.結 論
第七章 大学と学生文化の変遷
1.1960年代の学生の諸類型
2.2000年代の学生の諸類型
3.結 論
第八章 学校教育制度の比較社会学
1.はじめに
2.学校教育制度の三類型
3.学校教育制度の各類型の特徴
4.おわりに
第九章 幼児保育教育における子どもの「主体」の視点に関する比較分析
1.はじめに
2.子どもの権利条約と日本における取組
3.子どもの権利条約と日本の幼児保育教育
4.幼稚園教育要領における子どもの「主体」
5.保育所保育指針における子どもの「主体性」
6.比較分析
7.おわりに
第十章 日本プロ野球界における学歴の意味についての予備的考察ー「球歴」の教育社会学ー
1.はじめに
2.プロ野球選手の業績と球歴の関係ー矢野眞和の研究をめぐってー
3.プロ野球監督の球歴と業績ー橘木俊詔の研究をめぐってー
4.職業野球からプロ野球へ,興行からスポーツへ
補 論 カリキュラムの構成原理について
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