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出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
出版日:2018年03月20日頃
ISBN10:4762027952
ISBN13:9784762027956
販売価格:3,850円
デジタル映像アーカイブのさまざまな問題について、可能な限り具体的、実践的に、
研究者からの視点で批判的に検討し、問題のあり方を記述する。
1部で、アーカイブのデジタル化をいかに認識すべきか、
2部で、個別事例の検討と方法的な問題について、
3部では、アーカイブの実践における担い手の問題を検討する。
?部では、荻野茂二のフィルム・コレクションをもとにどう分析しうるのか、
さまざまなアプローチによる共同研究のありようを提示する。
【執筆者】
水島久光、前川道博、原田健一、浅岡隆裕、板倉史明、石田佐恵子、キム・ジュニアン(金 俊壌)、
石田美紀、榎本千賀子、松谷容作、北村順生、佐藤守弘、小河原あや、椋本 輔
1 デジタルアーカイブをどうデザインするか
1. ソーシャル・デザインとしてのデジタルアーカイブ (水島久光)
2. 地域の知の再編「地域デジタルコモンズ」の実現に向けて (前川道博)
3. 「可能現実存在」としてのデジタルアーカイブの作法 (原田健一)
-新潟大学地域映像アーカイブ映像データベースと
新潟県立図書館郷土新聞画像データベースの統合をめぐって
2.アーカイブの実践と地域
4. 「ゆうばりアーカイブ」がつなぐもの (水島久光)
-地域映像アーカイブの構築と活用に関する課題
5. 地域社会における近い過去の歴史表象の意味 (浅岡隆裕)
6. 地域ネットワークの集積拠点(ハブ)を構築する (板倉史明)
-アーカイブと大学の連携活動から
7. エフェメラメディアを凝視する (石田佐恵子)
-萬年社アーカイブ・CMデータベースの事例から
8. 教育と研究におけるアニメ中間素材のアーカイブ化 (キム・ジユニアン,石田美紀)
9. 「村の肖像」制作の現場から (榎本千賀子)
-福島県大沼郡金山町における映像アーカイブ構築
10. 「コミュニティ」の映像 (原田健一)
-地域・メディア・研究をつなぎ直す
3. アーカイブするための方法と学習
11. 記憶のトリガー (松谷容作)
-映像アーキビスト養成のための一提言
12. デジタル映像アーカイブを使ったワークショップの試み (北村順生)
13. 郷土を調べる子どもたち (佐藤守弘)
-『北白川こども風土記』と〈アーカイブする実践〉
4 領域横断的分析ー荻野茂二フィルムをかこむ複数の手と眼差し
14. 共同作業による映像研究 (原田健一・水島久光)
15. 工房としての荻野茂二 (原田健一)
-多産な映像器械の産出構造
16. 欲望の居所をつくる (榎本千賀子)
-荻野茂二とオギノ8ミリ教室
17. 『愛好家』の映像アーカイブ (小河原あや)
-荻野茂二をめぐる「公ー私」の視点から
18. 近代都市と労働者へのまなざし (北村順生)
-荻野茂二と能勢克男の場合
19. ミクロな映像を“群”として視ることでわかる“意味” (椋本 輔)
20. 荻野茂二と「映画」との距離について (水島久光)
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