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出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
出版日:2012年11月30日頃
ISBN10:4762023272
ISBN13:9784762023279
販売価格:2,310円
学校教育は、子ども一人ひとりの自己実現をめざすとともに、
子どもをこの国の国民として形成していくことをめざしている。
本書は、学校教育のこの二重の課題のうち、とくに「国民の形成」の意味と意義を明らかにしていく。
国家が行った「国民の形成」の取組みやその意思、今後の展望などの問題に、
比較教育論、歴史学、社会学の切り口からアプローチを行う。
グローバリゼーションとナショナリズムが交錯する今日を踏まえ、「国民の形成」を根源から問い直す。
第1章 現代の国民形成とその重心移動ー文化から経済へ
1 文化・国民・教育
2 学校の「多文化」化
3 学校教育の将来像
4 認知と感情
5 多元的社会
6 プルーラリズム
7 国民形成の転回
8 イギリスの教育改革
9 エクセレンス
第2章 問題系としての「国民国家」
1 「国民国家」と向き合うー問いの地平と語りの磁場
2 「国民国家」を解剖するー視座・歴史・講座
3 「国民国家」はなくなるかーグローバル化の両義的展開
第3章 「日本」「学校」「教育」の概念系
1 「日本」という「国家」の自画像ー前近代へのまなざし
2 「学校」と「教育」の系譜学ー歴史的想像力という臨海
第4章 「学校/教育」システムの近現代史
1 日本の「国民」はどうつくられてきたかの時期区分
2 「学校/教育」の制度化と「国民」の創出ー1870年代?1910年代
3 「学校/教育」の普遍化と「国民」の更新ー1920年代?1970年代
4 「学校/教育」の再構成と「国民」の省察ー1980年代?現在
5 二つの理念的・原理的な課題
第5章 教育的知識の変遷と<国民社会>の位置
1 <国民社会>の位相の再建
2 社会化としての国民化
3 <世界社会>の位相への接続
4 日本社会の多文化化と学校教育の変化
5 「国民」とジェンダー
6 <国民社会>相対化以降の教えと学び
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