オーストラリアの教育改革

教育を通して、グローバル化、知識基盤社会、情報化、多文化などを特徴とする 21世紀型社会で活躍できる人物を育成し、豊かな国づくりに貢献する。こうした理念のもと、 21世紀型教育立国をめざすオーストラリアの教育改革に着目し、その最新動向を検討・報告する。 【執筆者】 青木麻衣子（第1章）、伊井義人（第2章）、佐藤博志（第3章）、木村 裕（第4章）、竹腰千絵（第5章） 第1章　社会・教育・子ども 　1　本章の目的 　2　多文化国家オーストラリアー近年の人口動態的特徴 　3　多文化主義政策の変遷 　4　多文化国家の教育課題 　5　「平等な成果の達成」に向けて 　コラム　オーストラリアから見た日本の教育の「国際化」 第2章　教育行政 　1　不安定な政権をもたらす一因 　2　教育行政組織の改編 　3　連邦政府と州政府との連携 　4　二大政党が提示する教育政策 　5　教育行政・政策における社会的公正 　コラム　オーストラリアから見た日本の教育行政 第3章　学校経営 　1　本章の目的 　2　ビクトリア州における自律的学校経営の導入と革新 　3　連邦政府による学校成果の透明化 　4　自律的学校経営の展望 　コラム　オーストラリアから見た日本の学校経営 第4章　カリキュラム 　1　ナショナルカリキュラム開発の歴史的展開と分析の視点 　2　ラッド政権とギラード政権によるカリキュラム改革の概要 　3　ナショナルカリキュラム開発の基本的方針とその特徴 　4　カリキュラム改革の展望と今後の研究課題 　コラム　オーストラリアから見た日本のカリキュラム 第5章　大学教育 　1　オーストラリアにおける大学教育の現状 　2　大学教育における教授形態 　3　多様なチュートリアルの実践 　4　教育の質向上のその先に 　コラム　オーストラリアから見た日本の大学教育