固体化学の基礎

本書では固体の合成と特性解析に力点が置かれ、具体的な合成方法と回折実験を中心とした構造解析の手法についてくわしく述べられている。加えて、フラーレン、高温超伝導、超巨大磁気抵抗などの最新のトピックスについても一つの章をもうけて解説している。また、結晶構造や格子エネルギーのような固体化学の基礎的概念、固体の物性の基礎となる電子構造についても基本的な段階からの記述がある。さらに、各章ごとに例題とその解答がもうけられているため、読者は設問を解くことで本文中の記述を深く理解できるようになっている。章末問題と解答も準備されており、各章を読み終えた時点で読者は章末問題によって理解度を確認することが可能である。