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出版社:岩崎学術出版社
出版日:2021年07月07日頃
ISBN10:4753311872
ISBN13:9784753311873
販売価格:4,400円
『道のりから学ぶ』は,1985年に出版された『患者から学ぶ』に始まるパトリック・ケースメントの精神分析著作の5冊目にあたります。『道のりから学ぶ』には,ケースメント氏が今現在の視点から見出している多くの学びが収められています。学派的教義や定式を鵜呑みにして患者/クライエントに当てはめるのではなく,私たち自身の臨床経験から,つまり,私たちの患者/クライエントやスーパーバイジーから学ぶという姿勢は,精神分析臨床本来の学習や訓練の姿勢です。私たちはその重要性を『道のりから学ぶ』から改めて学ぶことができるでしょう。繊細な心遣いとともに強い意志を持ち,そうした分析的態度と技法を患者の生き方に最大限に役立たせようとする,専門家としての姿勢を背景に置いた本著『道のりから学ぶ』から,私たちは多くのことを学ぶに違いありません。松木邦裕(「推薦のことば」より抜粋)
日本の読者のみなさんへ
翻訳協力者による「推薦のことば」
ネビル・シミントン氏による序文i
謝辞
イントロダクション
第1章 ふれること
第2章 逃した機会
第3章 自律に向けて──精神分析的スーパービジョンにおけるいくつかの見解
第4章 さまざまな作業方法──精神分析技法への寄与
第5章 王様の服──精神分析の訓練に潜むいくつかの深刻な問題
第6章 囚われたこころ
第7章 精神分析過程に分析家が与える影響
第8章 精神分析家による自己開示
第9章 こころに留めておくこと
第10章 言葉を超えて──精神分析の役割
第11章 アートセラピー
第12章 「B夫人」の事例に挑戦し続けること
第13章 スチュアート・パイザー氏による書評への応答
第14章 さらなる思索
第15章 ケイト・シェヒター氏によるインタビュー
第16章 テレーズ・ゲイナー氏によるインタビュー
第17章 質問形式のインタビュー
第18章 癌と共に生きた時間──特別な旅路
文献
解題
訳者あとがき
索引
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