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出版社:岩崎学術出版社
出版日:2019年06月25日頃
ISBN10:4753311511
ISBN13:9784753311514
販売価格:7,700円
自殺対策が精神医学・精神医療の重要課題として取り組まれる中,公衆衛生的・予防的観点の介入と比較して,実際の治療については明確な介入方法が提唱されていない現状がある。本書は認知行動療法をベースにした自殺対策のための精神医学書であり,自殺行動の科学的理解とともに実際の治療を学ぶことができる。「本書では,アーロン・T・ベックが重要な役割を果たしている多くの研究結果について紹介しています。それと同時に,こうした実証的な研究をもとに認知行動療法を用いて自殺問題を治療するための具体的な方法についても説明しています。本書をご覧になれば,自殺対策における新たな視点を獲得することができるだけでなく,これまで以上に自殺を考えている患者について理解を深めていただけるでしょう。」
第1部 認知理論と実証的研究
第1章 自殺念慮と自殺関連行動の分類とアセスメント
第2章 自殺関連行動の関連要素とリスク因子
第3章 自殺関連行動の認知モデル
第4章 自殺関連行動を防ぐためのエビデンスに基づいた治療
第2部 臨床への応用
第5章 認知療法の基本原則
第6章 導入期
第7章 自殺関連行動の認知的概念化
第8章 治療前期
第9章 治療後期
第10章 自殺を考えている患者を治療していく上で求められる工夫
第3部 特別な治療的配慮が必要な対象への適用
第11章 自殺を考えている思春期の患者に対する認知療法
第12章 自殺を考えている老年期の患者に対する認知療法
第13章 自殺を考えている物質依存を有する患者に対する認知療法
第14章 結論:自殺対策に向けた公衆衛生モデル
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