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出版社:岩崎学術出版社
出版日:2013年05月
ISBN10:4753310590
ISBN13:9784753310593
販売価格:2,420円
●タビストック・クリニックには,毎日たくさんの子どもたちや青年が心理治療のためにやって来ます。彼らの多くは,心に傷を負い,生きる力を失っていたり,混乱のために潜在的な力を全く発揮できないでいたりする子どもたちです。あるいは,子育てに大きな悩みを抱えた親御さんたちが相談にやって来ます。本書の著者たちは,こうした心理治療の経験の中から,子どもがその持てる力をどのようにしたら開花できるようになるのか,どのような状況がそれを阻んでしまうのか,乳幼児期に大切なことは何なのかについて明確な考えを持って本書を執筆しているのです。つまり本書には,半世紀以上もの心理治療という臨床実践に基づいた子育ての知恵が平易な文章で表現されているのです。(「監訳者あとがき」より抜粋)
●目次
巻頭言
第1部 0歳の子どもを理解する
はじめに
第1章 妊娠, 出産, 「親子の絆」
妊娠/子宮内での生活/陣痛/誕生の瞬間/快適さを与えること/「親子の絆づくり」/回復/
赤ちゃんの最初の人生への反応/最初の数日:新米であること/最初の授乳/
人工乳か母乳か/赤ちゃんを知っていくこと/役に立つアドバイスと批判的評価
第2章 最初の6週間
気持ちの浮き沈み/混沌VS.規則正しさ/赤ちゃんの苦痛に応えること/母親と赤ちゃんがお互いにパニックになること/
親の気分が赤ちゃんにどのように影響するか/赤ちゃんの気分が親にどのように影響するか/
赤ちゃんの依存を受け止めること/欲求不満に耐えること/愛情/
母親の気分の落ち込みと赤ちゃんへの否定的な気持ち/生後6週間に訪れる発達上の節目
第3章 生後3カ月から6カ月
新しい能力と新しい感情/授乳ニミルクとミルクに伴うもの/さまざまなパーソナリティ/
おっぱいを拒否する赤ちゃん/離乳食の導入/分離が進んでいくこと/睡眠/
「コントロールド・フライング(泣くことのコントロール)」法/赤ちゃんの発達
第4章 生後6カ月から12カ月
ずっとまとまりをもってくる/新しい見方で自分を見るようになる/新しい見方で母親を見るようになる/
歯が生えること/さみしさ/遊ぶことの大切さ/世界と関わること, まわりの反応を引き出すこと/
笑いと冗談/勝利の誇らしさと失敗の惨めさ/親の反応/赤ちゃんの底力/親の期待と同年齢集団
第5章 母子分離を乗り切ること
母親が仕事に戻ることと離乳/仕事に戻ること/さよならを言う難しさ/母親は拒否されていると感じるときがある/
罪悪感の影響/託児の不安/母親が恋しいと思う経験をさせていくこと/母乳をやめること/
先に進んでいくことの利点/おわりに
第2部 1歳の子どもを理解する
謝辞/はじめに
第1章 すばらしき新世界
会話はどのようにして始まるのか?/初語/言語と想像力の世界/初歩/自信を育むこと
第2章 探索することの重要性
母親を知り, より広い世界を知っていく/遊びの世界を通じてさまざまな気持ちについて取り組み考えていく/
さまざまな家族/協力し合うカップルという概念/家族の食事時間
第3章 性格の芽生え
子どもが自分自身を見つけ出していくこと/家族の中の赤ちゃんの位置づけ/新しい赤ちゃんの誕生/
赤ちゃんの主張を尊重することと 「ダメ」 と言うとき/かんしゃくと恐れ
第4章 母親との分離
さよならとこんにちは/短時間の分離の意義/仕事に復帰すること, そして適切な保育所や人を探 し出すこと/
親密さとその痛み/信頼感を育んでいくこと/ぐっすり眠ること/トイレット・トレーニングを考える
第5章 子ども自身の人生を歩んでいくこと
家の外に出ていくこと/分かち合うことを学んでいくこと/お友達との過ごし方/構造化された遊びの設定にいるとき
おわりにーー希望を抱いて前を向いて生きること
読書案内/監訳者あとがき/索引
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