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出版社:以文社
出版日:2019年09月13日頃
ISBN10:4753103552
ISBN13:9784753103553
販売価格:3,960円
「LGB-fake-T」として、不可視化されてきたトランスジェンダーの身体。本書は、現象学や精神分析をトランスジェンダー理論として読み直す。「身体自我」、「身体図式」などの概念を駆使して、トランスジェンダーの身体経験を理論的に考察。「身体とは単なる物質的なものではなく、身体イメージの媒介によってはじめて生きられる」というトランスジェンダーの身体経験の分析を通じて身体そのものを問い直し、「感じられた身体」と「物質的な身体」の不一致や心身二元論を乗り越える枠組みを提示する。トランスジェンダースタディーズの重要書。
序論
第1部 身体とは何か?
第一章 身体自我と物質的なものという不確かな領域
第二章 性的図式ーー『知覚の現象学』における転位とトランスジェンダー
第2部 ホモエラティックス
第三章 ボーイズ・オブ・ザ・レックスーートランスジェンダーと社会的構築
第四章 トランスフェミニズムとジェンダーの未来
第3部 性的差異を超えること
第五章 性的差異のエチカをトランスするーーリュス・イリガライと性的未決定性の場
第六章 性的無差異と限界の問題
第4部 法を超えて
第七章 文字=手紙(レター)を保留することーー国有財産としてのセックス
原 註
参考文献
謝辞
訳者解説
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