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出版社:以文社
出版日:2019年01月21日頃
ISBN10:475310351X
ISBN13:9784753103515
販売価格:3,740円
なぜ外来種を駆除しなければならないのか? 移民・外国人を排除・嫌悪するのはなぜか?脅威は「外」から来ると考えるのはどうしてか?
外来種を侵略者と読み替える「国境」の論理ーーそれが生み出す、人間と人外の動物への「排外主義」とは何か。
「人新世」や「多元的存在論」など、人間と自然の関係を再検討する諸概念・研究を手がかりに、既存の外来種論の見直しを図る人文社会科学からの応答である。
種が侵略者となるとき
いと(わ)しい存在の管理を超えて
外来種生態学、あるいは、存在多元論の探究
客か厄か賊か - 種に印づけられた倫理と植民地主義による「侵略的他者」の理解
ユダの豚 - サンタクルス島の「野生化」豚殺し、生政治、ポスト商品物神
帰属の大活劇 - 多種世界における市民権の非登録化
よそ者を迎えて - 繁殖の脅威論と侵略種
楽園と戦争 - アルド・レオポルドと復元生態学におけるレトリックの起源
根無し草の根を育てる - ピーター・ケアリーの『異星の快楽』にみられる侵略種と不気味な生態系
原注
参考文献
訳者あとがき
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