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出版社:亜紀書房
出版日:2014年06月
ISBN10:4750514098
ISBN13:9784750514093
販売価格:2,200円
日本より激化している韓国の格差社会に学ぶ
韓国は1980年代以降、急激に近代化が進み、経済は劇的に発展した。豊かな社会は実現されたが、グローバル化の波を受け、格差社会が進行し、少子化、高齢化も進んで、社会の軋みは激しくなる一方だ。この急激な社会の変化を、「家族」という枠組みを通して考えるのが本書である。
超学歴社会を勝ちぬくための早期留学、子どもの教育のすべてを一身に背負わされる母親の役割、老親を誰がみるのか、少子化対策として結婚移民、在日の人びとの家族問題……。
グローバル経済とローカル文化のはざまで揺れる韓国の「家族」の姿を描き出し、日本の読者に韓国社会を紹介していく。私たちはともに鏡の向こうとこちら側にいる。
第一章 「社会的再生産」の危機と韓国家族の多層化
第二章 支援とスティグマー未婚母子施設居住女性たちへのインタビューを中心に
第三章 韓国の教育福祉政策の展開ー田園学校プロジェクトに焦点を当てて
第四章 少年・少女家長制度から見える家族と学校ー社会福祉と教育福祉の交錯地点から
第五章 延辺中韓離散家族ー朝鮮族の子どもたち
第六章 国際移動から家族を問うーディアスポラとしての韓国人ニューカマー女性
第七章 グローバリゼーションと韓国中間層家族戦略のジレンマ
第八章 韓国の教育熱と家族のかたちー早期留学の問題を中心に
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