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出版社:明石書店
出版日:2020年10月10日頃
ISBN10:4750350850
ISBN13:9784750350851
販売価格:2,750円
狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の種を手なずけることで、人口を増やし、文明を興した。最新の遺伝学や人類学の知見を織り交ぜ、人間とその盟友になった種とのかかわりを軸に歴史を概観し、これからを展望する、驚嘆すべき「われわれの物語」。
はじめに
飼育栽培された種の起源
1 イヌ Canis familiaris
森のなかのオオカミ
凍てつく遠い過去
イヌの故郷を明らかにする
最初の接触
友好的なキツネと謎めいた法則
特異な品種
2 コムギ Triticum
大地のなかの亡霊
ロブスターが考古学的発見をなし遂げる
ヴァヴィロフの果敢な探究
三日月と鎌
ここか、そこか、いたるところか
気温と祭祀施設
レヴァントからソレントへ
3 ウシ Bos taurus
角の長い獣の謎
フォームビーの足跡
オーロックスを狩る
レイヨウの乳と磨いていない歯
壺のかけらと牛飼い
骨と遺伝子
小さくなる雌牛の謎
育てられ、広められ
オーロックスを蘇らせる
4 トウモロコシ Zea mays mays
新世界に至る道
旧世界のトウモロコシ
カボットとマシュー号
遺伝子の航海
アメリカの起源
途方もない顕著な多様性
5 ジャガイモ Solanum tuberosum
太古のジャガイモ
埋もれた宝
「三つの窓がある洞窟」と未解決の謎
ジャガイモの女神と、山と海沿いの品種
カルメル会の修道士とジャガイモの花束
ご馳走と飢饉
6 ニワトリ Gallus gallus domesticus
明日のニワトリ
ロスリンの研究者
どちらが先か?
太平洋のニワトリ
西洋の初期のニワトリ
7 イネ Oryza sativa
世界を養う
怪物の創造
ゴールデンライスに黄金の未来?
世界的スーパー作物の地味な起源
冬来る
イネの歩み
濡れた足と乾いた農地
8 ウマ Equus caballus
ゾリータという名のウマ
新世界のウマ
旧世界のウマ
飼いならす
最初の乗用馬
近縁の親類とありえたかもしれない歴史
豹紋とウマの顔
9 リンゴ Malus domestica
ワッセイリング
天の山の中腹で
リンゴの考古学
遺伝子が明かすもの
10 ヒト
バスク教授の、見事なまでの、原始的で、猿に似て、中頭で、顎の突き出た、野蛮で、脛骨が扁平な、野性のHomo calpicus
ヒトの起源を明らかにする物語
日光・山頂・病原菌
新石器革命
共進化と歴史の道筋
乳と遺伝子
自己家畜化した種
新石器時代の遺産
野生
謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引
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