鎌倉遺文研究　50

『鎌倉遺文』収録の35000通の文書は中世史研究の無窮の宝庫であるが、より精度の高い史料集を求めて、補訂に努めることは後進の研究者に課せられた責務である。本誌はその完成的補訂を意図する多くの研究者に発表の場を提供すると共に、「鎌倉遺文」の、「鎌倉遺文」による、「鎌倉遺文」のための研究論文・目録等を掲載する。 特集　金剛寺文書の世界／特集「金剛寺文書の世界」にあたって…編集委員会／〈論文〉八条院祈願所金剛寺の成立と春秋二季伝法会の始行…川合康／鎌倉前期における河内国金剛寺と本寺仁和寺…栗山圭子／鎌倉前中期の河内国金剛寺と寺辺領ー所領経営をめぐる女院女房と地域社会…永野弘明／金剛寺寺辺領白炭免の基礎的研究…高橋典幸／弘安四年和泉国和田荘相論と金剛寺…市沢哲／大和国河上荘にみる室町期東大寺の財務運営…西尾知己