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出版社:雄山閣
出版日:2022年06月02日頃
ISBN10:4639028210
ISBN13:9784639028215
販売価格:3,300円
身近な文化財の声に声を傾けてみよう!
◎原始古代・中世・近現代と時代を通して、文化財から日本の歴史をよみとく。
◎貝塚・出土銭・茶道具・棚田・富士塚・アイヌ絵・雛人形・商店街など、埋蔵文化財・有形文化財・民俗文化財・文化的景観、そして未文化財も含め、バラエティに富む文化財を取り上げる。
◎それぞれの文化財をよみとく視点を具体的な事例をもとに示す。
現在に残る文化財が、いま歴史を語り出す。文化財から歴史を学び、楽しむヒントがつまった一冊!
國學院大學大学院客員教授・鎌倉歴史文化交流館館長 青木豊氏推薦!
人文系文化財は、過去の人々の活動と思考に関する情報を無尽に内蔵している。今後、文化財活用による教育や学びの重要性が増加する中で、本書は大いに参考となるであろう。
はじめにー文化財が泣いていますー (會田康範)
序章 歴史を語る文化財(會田康範)
Column 文化財の保存科学ー燻蒸からIPM へー(會田康範)
第1章 原始古代
埋蔵文化財 縄文時代の貝塚が現代に語りかけるものとは何か(山本哲也)
埋蔵文化財 木簡を何に使ったのか(島村圭一)
有形文化財 古代の文書や記録で何を伝えようとしたのか(島村圭一)
Column 鉈彫の仏像ー神仏習合のかたちー(下山 忍)
第2章 中世
埋蔵文化財 なぜ中国の貨幣を埋納したのか(島村圭一)
有形文化財 板碑を造立した人々の思いは何か(下山 忍)
有形文化財 社寺参詣曼荼羅に何を願ったのか(松井吉昭)
民俗文化財 人びとはどのような祈りや願いをこめて祭礼や年中行事を行ったのか(竹田和夫)
Column 復活した神楽ー無形文化財継承への努力ー(島村圭一)
第3章 近世
有形文化財 茶道具は政治・文化・外交をどうつないだか(會田康範)
文化的景観 人びとは棚田をどのように開発し、維持してきたのか(竹田和夫)
民俗文化財 富士塚にどのような思いを寄せたのか(會田康範)
有形文化財 江戸幕府はなぜアイヌに種痘をしたのか(下山 忍)
Column 博物画と自然科学ー近世の本草学の発達ー(會田康範)
第4章 近現代
有形文化財 雛人形にどのような思いを託したのか(柳澤恵理子)
未文化財 高度成長で国土はどう変わったか(浅川俊夫)
未文化財 どのように商店街は変化してきたのか(山下春菜)
未文化財 学校資料は地域・教育・学校をどう語るのか(會田康範)
Column 戦争碑から考えるーモニュメントの史料化ー(下山 忍)
Column 近代の別荘・別邸ー文化と政治が交差する異空間ー(會田康範)
Column 子どもたちに親しまれる文化財ー登録有形文化財となったすべり台ー(島村圭一)
終章 歴史教育で「文化財」はどう扱われてきたのか(下山 忍)
おわりに(會田康範・下山 忍・島村圭一)
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