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出版社:ミネルヴァ書房
出版日:2022年04月08日頃
ISBN10:4623093824
ISBN13:9784623093823
販売価格:6,050円
パルクールとは、1990年代にパリ郊外に住まう若者たちの遊びから誕生した、都市の構造物を利用してアクロバティックに、そしてスムーズに移動する新しいアーバンスポーツである。
本書は、2000年代以降フランスのアクション映画を通じて世界に広がったパルクールが、スケートボードのように都市イメージと結びついて広告的、観光的な価値を有し、映像や雑誌、インターネットやSNSを通じて都市景観の一部として演出されている実態を実践者の豊富な言動からエスノグラフィの手法でスリリングに描く。
(原著 Jeffrey L. Kidder, Parkour and the City: Risk, Masculinity, and Meaning in a Postmodern Sport., New Bruswick: Rutgers University Press, 2015 )
日本語版への序文
謝辞
序 章 パルクールを社会学的に考察する
1 パルクールという鍛錬の文化
2 ポストモダニティと新自由主義化された都市
第1章 鍛錬の文化を発展させ,スポーツを創造する
1 フランスの創始者
2 イギリスとアメリカのパルクール
3 鍛錬の文化を商業化する
4 新しいパルクールのビジネスモデル
第2章 可能性の新しいプリズム
1 パルクールのグローバルエスノスケープ
2 現実の世界を自分のものに転用する
第3章 都市の若者たち
1 男らしい行為
2 「スポーツバカ」なんかじゃないぜ
3 パルクールの冒険
4 冒険の構造的な資源
第4章 賭けのリスクを分散する
1 パルクールとポストモダニティ
2 リスクの儀式
3 象徴的な安全性の儀礼
4 ヘッジワーカーとしてのトレイサー
終 章 都市を自分のものに転用する
1 典型的なポストモダンなスポーツ
2 都市空間を感情的に転用する
3 バーチャルとリアルの弁証法
4 都会の冒険と男らしい行為
5 エッジワークとヘッジワーク
6 新自由主義化された都市の再考
付録A データと調査方法の概要
付録B 本書で使われているパルクール用語一覧
解題 パルクール研究における本書の先駆性と課題ーーパルクールの安全性どジェンダーの問題をめぐって
文献
索引
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