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出版社:ミネルヴァ書房
出版日:2021年12月14日頃
ISBN10:4623092348
ISBN13:9784623092345
販売価格:6,050円
諸国家はなにゆえ同盟を形成するか。その説明として従来一般的であった勢力均衡理論に代わり脅威均衡理論を打ち出す本書は、今日の国際政治を読み解くうえで示唆に富む。また、その事例研究として精緻に叙述される中東国際関係史は、それ自体が第一級の地域研究でもある。 ウォルトの名を世界に知らしめた古典的名著。(原著Stephen M. Walt, 1987, The origins of Alliances, Cornell University Press.)
日本語版への序文
ペーパーバック版(1990年)への序文
序 文
凡 例
第一章 イントロダクション──同盟形成の探求
1 同盟と大戦略をめぐる論争
2 本書の主張
3 同盟に関する先行研究
4 方法論と手順
第二章 同盟形成の説明
1 脅威への対応としての同盟──バランシングとバンドワゴニング
2 類は友を呼ぶ──イデオロギーと同盟形成
3 対外援助と同盟形成
4 国境を越えた浸透と同盟形成
結 論
第三章 バグダード条約から六日間戦争へ
1 主な議論の要約
2 中東の安全保障環境と政治主体
3 バグダード条約とナセルのエジプトの台頭
4 超大国の競合とシナイ戦争
5 アイゼンハワー・ドクトリンと地域の再編成
6 アラブ連合共和国──覇権への二度目の挑戦?
7 ナセルの新たなアプローチ
8 分極化した紛争における超大国の政策
9 六日間戦争
結 論
第四章 六日間戦争からキャンプ・デービッド合意へ
1 主な議論の要約
2 超大国の関与と消耗戦争
3 アラブ世界における協調と対立
4 十月戦争をめぐる外交
5 ステップ・バイ・ステップ外交と地域同盟の再編成
6 キャンプ・デービッド合意とその後
結 論
第五章 バランシングとバンドワゴニング
1 バランシング行動と同盟形成
2 バンドワゴニング行動と同盟形成
結 論
第六章 イデオロギーと同盟形成
1 中東におけるイデオロギーと同盟形成──概観
2 中東におけるイデオロギーと超大国との同盟関係
3 イデオロギーとアラブ政治──統合と分裂
結 論
第七章 同盟の手段──援助と浸透
1 対外援助と同盟形成
2 他国への浸透と同盟形成
結 論
第八章 結 論──同盟形成と世界的なパワー・バランス
1 同盟形成の分析
2 同盟形成と世界的なパワー・バランス
3 封じ込めの維持──同盟形成と米国の大戦略
結 び
訳者解題 精緻な理論・実証分析・政策提言の稀有な融合
人名・事項索引
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