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出版社:ミネルヴァ書房
出版日:2018年12月30日頃
ISBN10:4623083942
ISBN13:9784623083947
販売価格:2,750円
湯川秀樹、朝永振一郎、木村素衛、木下道雄、熊谷直清、大塚久雄、新村猛??。京都一中(現、洛北高校)の卒業生たちが、激動の社会、混迷の時代に生きつつ、考え・振り返り・培った交遊とはどのようなものだったのか。自由の学び舎からともに巣立ち、世界を舞台に活躍したもの、若くして命を終えたもの、彼らの珠玉の作品・随想を厳選し、先行きが見通せなくなりつつある現代の社会に、鮮烈にそれぞれの言葉をよみがえらせる。
まえがき
第1部 科学と哲学の彼岸 科学・思想編
序 詩「一本のガランス」「京都人の夜景色」(村山槐 多)
人間は面白い 漱石・芭蕉・デカルト・ニュートン(湯川秀樹)
世紀のパラドックス(朝永振一郎)
西田幾多郎、九鬼周造(木村素衛)
第2部 国の内外、乱ありて治 内政・外交編
昭和天皇側近日記(木下道雄)
駐スペイン大使とマヤ文明(林屋永吉)
ソ連からロシアのはざまに(枝村純郎)
第3部 衆先利他・京の商法 経済・社会編
京都に大丸(下村正太郎)
お香のはなし(熊谷直清)
利他の商人 鳩居堂の系譜(熊谷かおり)
経済人ロビンソン・クルーソウ(大塚久雄)
日本中世の村落(清水三男)
第4部 学究は戦陣を怖れず 学術・交友編
種に関する概念(目賀田守種)
ノーベル医学賞のお膳立て(田代 裕)
行動的研究集団へ 中谷宇吉郎と桑原武夫(樋口敬二)
地理学五十年(辻田右左男)
第5部 探検・踏査は研学の始まり 土木・植林・探検編
日本近現代の土木社会史抄(大木 孝)
道遥かなり奥吉野(芝房 治)
大興安嶺探検の日常と非日常(土倉九三・梅棹忠夫)
土倉九三を語る(川喜田二郎・富川盛道・中村尚夫・山田 稔)
南極越冬隊員として 西堀栄三郎・犬ぞり隊(北村泰一)
第VI部 言語空間の深化目指して 文化・芸術編
市村恵吾君とフランソワ・ラブレエ(新村 猛)
私の漢文修業(狩野直禎)
非戦の断章 「人と山の破滅」、『兵役を拒否した日本人』より(稲垣真美)
あとがき まなびやは時空を超えて
京都一中年表
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