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出版社:みすず書房
出版日:2021年06月18日頃
ISBN10:4622090090
ISBN13:9784622090090
販売価格:5,280円
「家をつくることは、小さな世界をつくることである。
ひとつの世界をつくることは、
第一に人のこの世界に対する態度によって決まる。」
"建築界のノーベル賞"といわれるプリツカー賞を中国人としてはじめて受賞した建築家、王澍(ワン・シュウ)。
急速な都市化の時代の到来を前に、建築家は「隠遁」を選び、中国の伝統文化に根ざした建築のあり方を思考した。
〈中国美術学院象山キャンパス〉〈水岸山居〉〈寧波博物館〉等の建築作品の設計コンセプトはじめ、その背景にある思想、都市・景観論から自身のライフヒストリーまで、豊潤な世界観が語られる。
自序 素朴を家となす
■意識
園林をつくること、人を育てること/自然形態の叙事と幾何学/虚構の都市に向かって/「空間」が立ち現れるとき/営造についての瑣記/循環的建造の詩学ーー自然のような世界の構築に向けて/対岸の山を訪ねてーー豊かな差異性を集合する建築の類型学/断面からの視野ーー上海万博滕頭案例館/かつて貶められた世界が再び立ち現れるために/樹石の世界へ
■言語
中国美術学院象山キャンパス/寧波美術館ーーその場所に立つことで見えるもの/中山路ーー一本の街道の復興と一つの都市の復興
■対話
反逆の道程/別の世界の縁に触れる/精神の山水/自然に還る道/問答録 人ひとりにはどれくらいの大きさの家が必要か?
あの日
訳者解題(市川紘司)/作品譜
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